Nintendo Switch版『ドンキーコング トロピカルフリーズ』のレビュー

Nintendo Switch版『ドンキーコング トロピカルフリーズ』のレビューです。
まだ最後までクリアはしていませんが、途中までプレイした際の感想を書きます。
購入の際の参考にしてみてください。

■ゲームについて
『ドンキーコング トロピカルフリーズ』は、2014年2月13日にWii U用ソフトとして発売された『ドンキーコング トロピカルフリーズ』のSwitch移植版になります。
移植なので基本はそのままですが、グラフィックが強化されたり、新キャラクターとして「ファンキーコング」が使えるようになるなど、ゲーム内容がパワーアップしてるのが特徴です。

オススメポイント

●ロード時間が改善!
Wii U版に比べて、ロード時間が改善されています。
かなり快適にプレイすることができるでしょう。

もちろんグラフィックなども最新プラットフォームにあわせて強化。
今のSwitch用アクションゲームと比較しても、見劣りしないものになりました。

●高い難易度
もともと『スーパードンキーコング』シリーズは、難易度の高いアクションゲームとして有名でした。
本作もこの例に漏れず、「マリオ」や「カービィ」など任天堂の定番アクションゲームと比べると難易度は高いです。
最近発売された『星のカービィ スターアライズ』と比べると、それはより顕著かもしれません。

Switch版では、体力が増えたり、持ち込めるアイテムが増えたり、初心者向けのファンキーコングコングが使える「ファンキーモード」が搭載されていますが、それでも難易度が高く感じることがあります。
アイテムなどを駆使すれば十分にクリアできるレベルですが、アクションゲームが苦手な方が完全攻略を狙うには、少し難しく感じるかもしれません。

ただ、この難易度こそドンキーコングの良さでもあると思います。
“カービィはちょっと簡単過ぎたな・・・”という人には、ぜひプレイして欲しいです。

●楽しい2Pプレイ
本作では、「ドンキーコング」以外に「ディディーコング」「ディクシーコング」「クランキーコング」をプレイアブルキャラクターとして使うことができます。

1Pプレイの場合、彼らを背負って戦うことができ、この場合は彼らの能力をドンキーが使用可能になる。
※直接3人を操作することはできない。

2Pプレイの場合、1Pがドンキーコング or ファンキーコングを、2Pがそれ以外のキャラを使って遊べます。

とにかくこのマルチプレイが楽しい。
誰かと遊べる環境にある方は、マルチプレイ目的だけでも購入する価値があるでしょう。

親子で協力して遊ぶということももちろんできます。
子供がクリアできないステージを攻略してあげれば、尊敬の眼差しが向けられるはずです。

●ファンキーコング
Nintendo Switch版では、新たに「ファンキーコング」が使えるようになりました。

プレイ前にWii版と同じ内容で遊べる”オリジナルモード”か、ファンキーコングを使える”ファンキーモード”かを選ぶことができます。

腕前に自身のある方はオリジナルモードを選んでもいいが、新キャラクターの「ファンキーコング」は使えないので、プレイ開始時にどっちがいいかをよく選ぶ必要がある。
※途中でプレイの変更はできないので注意。
※特別な理由がなければファンキーモードをオススメします。

さて、この「ファンキーコング」ですが、新キャラクターだけあって初心者向きのキャラクターになっています。
特筆すべきはホバリング。
ファンキーの場合、ディディーコングとは違ってずっとホバリングし続けることができます。
徐々に落下してしまうものの、これのお陰で即死することは少なくなりました。

●ファンキーモードでプレイも快適に
とある条件を満たすと中間セーブポイントなしの激ムズコース『-K』コースが解放されますが、「ファンキーコング」のおかげでこのコースもクリアしやすくなってます。

しかもファンキーモードの場合、一度KONGマークを取ると、入手したことになります。
オリジナルモードでは、1回のプレイで全て集めないといけなく、ストレスのたまる仕様でした。
ファンキーモードの場合は、この仕様のおかげでかなり楽にプレイすることが可能になっています。

不満点

●目新しさがない
ファンキーモードなどの追加要素があるものの、基本的にはSwitch版の移植になるため、Switch版をプレイしたユーザーにとっては目新しさはありません。

追加コースや新たなアニマルフレンドなど、大幅な追加要素が欲しかったです。

●収集要素
これは良いところでもあり、悪いところでもある。

本作では、「KONGマーク」と「パズルピース」の収集要素があります。
どちらもコース内に隠されていて、道中で簡単に手に入れるものもあれば、見つけにくいものまで様々。

”KONGマーク”は、ボス&-K以外のステージを除いて各コースに4つあります。
”パズルピース”は、ボス以外のステージに最大で9つあります。

これはネタバレにならないのでそのまま書きますが、”KONGマーク”は隠しコースを、パズルピースはおまけを出現させるのに関わってきます。
隠しコースは普通の人であればすべて見たいはずなので、収集は必須要素となります。

やりこみ要素という意味ではどちらもやり応えがありますが、人によってはちょっと面倒に感じるかもしれません。

中には攻略サイトを見ないと手に入れるのを苦労するのもあり。

先ほども書きましたが、Switch版のファンキーモードでは、”KONGマーク”を1回のプレイで全て集めてゴールする必要はなく、一度でも入手すればコースの途中で死んでリトライになっても入手したことになります。
(ステージクリアする必要はありますが)

リトライするたびに取り直す必要がなくなったので、そういった意味ではかなり収集しやすくなってます。

管理人は現在ワールド4までクリアしましたが、Wii U版の頃のようにアイテム収集でストレスを感じることは”ほぼ”なくなっています。

まとめ

やや難易度は高いものの、良質なアクションゲームとなっています。

Switch版はファンキーモードのおかげで難易度が低下してますし、Wii U版を難しく感じた人でも遊びやすくなりました。
それでも難しく感じますが、完全クリアは十分に可能なレベルです。

難しくてWii U版を諦めたユーザーは、もう一度チャレンジしてみるのもいいかも?

そして何といってもマルチプレイ!
2人で遊んだときの面白さは格別です。
残念ながらオンラインプレイには非対応ですが、友達や家族と一緒に遊べる環境にある方はぜひプレイしてもらいたい1本。

また、Switch版は外出先でも気軽に遊べるという点もあり、非常にオススメできるタイトルといえます。
やりごたえのあるアクションを探している方にはピッタリ!

追加コースがないのでWii U版を完全クリアした人には微妙なところですが、未プレイの人には文句なくおすすめします。

スコア

■音楽:80点
└ドンキーコングシリーズはどれもBGMが素晴らしい!今作でもBGMの良さは健在。
ただ、スーパーファミコン版の名曲と比べると評価が難しくなる。
■熱中度:80点
└アイテムを集めたり、難易度の高いステージを何度も挑むなど、熱中して遊べる。
■楽しさ:90点
└アクションゲームだけあり、楽しさは存分に味わえる。
■総合評価:80点
初見のドンキ―ファンであれば買い。ただ、難易度はやや高めなので覚悟はしておこう。
Wii U版をプレイした人にとっては微妙。内容忘れたからもう一度遊びたいならば買っていいかと。
ただ、何度もやりこんだ人がプレイしても新鮮味は感じられないかもです。

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